能登川水車と近江だるまにより、能登川町を活性化させる

2014年04月29日

滋賀県能登川町は2005年2月11日に1市4町を統合して、新たに東近江市として誕生した。2005年のデータから2010年のデータを比べてみると、東近江市全体で見れば1.13%減の115,472人であり、増減率は県下19市町村中12位である。しかし、あくまでも東近江市全体の話であり、合併前の能登川町単体で見ればどうであろうか。少子化の影響も少なからずあり、能登川町は年々人口がみるみる減っているのだ。そこで、能登川町は前々から人口が減っていくのを防ぐため、地域の活性化に様々な活動を行っている。

能登川水車

(能登川水車)

 まずは、「能登川水車」を観光地として全面に押し出していることが挙げられる。能登川水車にある水車は、日本に現在ある中で最も大きい、岐阜県山岡町にある24mの水車には多く劣ってしまうが、能登川水車も13mと十分大きい数字だ。しかし、この能登川水車のアクセスは駅から車で乗っても10分と少々不便だ。そんな中でも、まずは能登川水車を知ってもらおうと、1年に1度能登川水車付近の内湖で「東近江市ドラゴンカヌー大会」を開催している。また、大会があるのに加えて、能登川水車はカヤックカヌーや釣り用ボートなどを貸し出ししており、観光客にこのような体験型リゾートとして楽しんでもらおうと奮闘している。また、能登川水車は同時に資料館の方で、水車を利用して玄米を白米にする精米作業を展示している。また、水車周りの景観を壊さぬように綺麗な自然が保たれている。

近江だるま

(近江だるま)

 次に、能登川町伝統の「近江だるま」という郷土玩具を前面に押し出している。この近江だるまは能登川水車に比べて新聞などで取り上げられたりと、全国的に非常に有名なものである。しかし、この近江だるまも年々知名度は下がっていくばかりであり、そこをどうにかしようと20年前に「近江だるま保存会」が発足した。この近江だるま保存会は、小さなな子供たちに伝統的な郷土玩具を作って楽しんでもらおうと地域の小学校にボランティアとして出向いたり、能登川図書館・資料館において近江だるまそのもの展示会を行ったりしている。彼らは小学生に教えた近江だるま作りにより、数十年後にはその小学生が保存会のメンバーとして活動してくれるのを望んでいる。伝統的な郷土玩具を後世に残そうと、次の世代からまた次の世代へと伝え続けている。能登川の伝統的な郷土玩具の保存をしていくことで、能登川町の衰退を防いでいこうという狙いだ。

公園のイルミネーション

(林中央公園のクリスマスのイルミネーション)

また、「能登川水車」や「近江だるま」以外にも目玉となるものがある。能登川町の公園で大きなイルミネーションが冬に行われており、それを楽しみに公園をわざわざ訪れる人もいる。
このイルミネーションの設置などは地域の小中学生も携わっており、まさに地域の人によって作り上げられた光景である。

 近年では、全国数多くの町は過疎などに悩みを抱えており、次々にご当地キャラクターが作られたり、観光名所として大きくメディアに取り上げるなどして「町おこし」がされている。どこの町も自分たちの住む場所の伝統を守り通そうと必死であるからだ。能登川町もまたそういった町の一つである。このような能登川町の魅力を地域の人達、やがては全国区の人達に伝えていくことによって町は活性化していくだろう。






URL
https://mapsengine.google.com/map/edit?hl=ja&authuser=0&mid=zzyDMuGqtlGQ.kl3QsV463r9E

1975年、能登川駅周辺
出典:国土地理院の基盤地図情報 2011年10月22日



2011年、能登川駅周辺
出典:国土地理院の基盤地図情報 2011年9月11日


地図検索表示画面

1975年と2011年の能登川駅周辺の空中写真(カラー)を比較すると、
・写真の解像度はもちろん、カメラ技術の問題から色合いが大きく違っている。
・環境が整備されたからなのか、山がより緑らしくなっている。
・田んぼが徐々に住宅街へと変わっている。
・住宅街が増えている中で、山のふもとなどは自然を残すためなのか、住宅街があまり増えていない。
・また、山のふもとに限らず、田んぼが川に対して真っ直ぐになっているところは住宅街にならずにそのままになっているところが多い。
・全般的に、1975年に住宅街に囲まれていた田んぼは住宅街に変わっているところが多い。
・川そのものが琵琶湖から他府県まで繋がっているために、埋め立てなどは見受けられない。
・小学校などのグラウンドも変わらずそのままにされている。
・航空写真では気づきづらいかもしれないが、2011年になって駐車場の数が増えている。
・建物のリニューアルや建て替えなどによって、形状が大きく変化している箇所が見受けられる。



↑都市計画図



↑都市利用構造図




Posted by スワンナ at 13:55 Comments( 0 ) データ処理演習

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Posted by スワンナ at 14:04 Comments( 0 )